亜鉛は鉄と吸収が拮抗します。
高用量の亜鉛を飲むと貧血が起きる可能性があるということです。
ときどき良いと思って亜鉛の過剰摂取をしている人がいます。
食事摂取基準の画像を貼っておくので、飲みすぎていないか、確認してみてください。
この表は食事由来の亜鉛を想定しているので、アミノ酸キレートなどの吸収率の高い亜鉛は、より少ない量で効く可能性があります。
コスパならピコリン酸亜鉛
風邪やリーキーガット対策で短期間の間に狙いがあって高容量を使うことはありますが、健康維持のために継続して飲むという方法はありません。
亜鉛の過剰は銅欠乏を引き起こし、活性酸素の除去に必要な酵素の合成を阻害し、ガンなどのリスクが高まる要因となる可能性があります。
飲むとしたらコスパが良いのは、カリフォルニアゴールドニュートリションかNOWのピコリン酸亜鉛50mgです。
この量だと毎日は飲めないので、数日おきに飲むことになります。
飲み忘れが気になる場合は、より低用量の製品を選べば良いと思います。
例えばカリフォルニアゴールドニュートリションのピコリン酸亜鉛を3日に1回飲めば、360日で1,668円で済みます。(2023/08/10現在のiHerbの価格)
欠乏の回避なら3日に1回も飲まないので、さらに長期間使えます。
飲み忘れ防止はトローチ
飲み忘れが気になる場合は、亜鉛のトローチがライフエクステンションから発売されています。
18.75mgなので、毎日飲んでも過剰摂取の心配はないと思いますが、鉄の摂取が少ない人などは、鉄が摂れる献立とは時間を開けて摂取した方が良いかもしれません。
また、食事から十分な量の亜鉛を摂れている日は飲まないなどの工夫が必要です。
厚生労働省のグルコン酸亜鉛の使用基準の改正に関する部会報告書によると、グルコン酸亜鉛からは15mg/日以下にするようにと、記載があります。
これは食事由来で8.5 mgを摂取していると過程して考えられたもので、15+8.5=23.5mgという計算の元に決められた数値です。
耐用上限量には達しませんが、念のため安全を配慮した量を設定しているのだと考えられます。
トローチなので、口の中でゆっくり溶かして舐めます。
患部に亜鉛が継続的に触れることが効果を高めるそうなので、風邪で喉が痛いときなどにも、トローチタイプは有効だと考えられます。
亜鉛トローチにより、風邪に罹患した期間を短くしたという研究があります。
iHerbで品切れならDHCのグルコン酸亜鉛
iHerbでどの商品も品切れの場合は、DHCでも良いと思います。
添加物が上で紹介した商品よりも多いのですが、通常の使用では安全性が認められているものばかりです。
分子に興味がある人は、あまり好きなメーカーではないかもしれませんが、安くて手に入りやすく、これで元気になったという方もいらっしゃいます。
とりあえず身近な商品で元気になり、体力に余裕が出てきたらいろいろ難しいことを覚えていくのもアリだと思います。
この亜鉛はグルコン酸亜鉛といって、先程のトローチと同じ形態の、吸収率が高いものになります。
注意すべき亜鉛
それよりも注意したいのが、とても高額な商品に入っている酵母の亜鉛です。
わざわざ高いお金を払って、酵母由来の亜鉛を買う意味がわかりません。
他が品切れで買えないなら理解できますが、他に手に入る商品があるのに、非常に高額な亜鉛を買っている人がいます。
誰かに勧められたまま買うのではなく、自分で成分を調べて金額に見合ったものかどうかを、見極めることができるようになりましょう。
まとめ
- コスパならピコリン酸亜鉛
- 風邪か飲み忘れ防止ならトローチ
- iHerbが品切れならDHCのグルコン酸亜鉛
- 酵母亜鉛は、わざわざ買わない