藤川理論を推進する人のブログを見たら、誤りがあったので訂正させて頂きます。
まずは、こちらをご覧ください。
この文章を読むと、厚生労働省がフェリチン30以下を、重度の鉄不足と言っているように見えますよね?
でも、厚生労働省はそんな事を言っていません。
この内容は、藤川徳美氏のブログと、厚生労働省の発表のデータが混在しています。
まず、フェリチンが30以下を重度の鉄欠乏と主張しているのは、藤川徳美氏による独自の主張です。
どこを探しても、そのような根拠はありません。
そして、引用元として記載されている[9]の部分を見てみましょう。
[9]とは、藤川徳美氏のブログのことです。
その内容を見てみます。
上半分のデータは、平成20年厚生労働省国民健康・栄養調査を引用しているとのことです。
そして、下半分は、藤川徳美独自の主張の、フェリチン30以下が重度の鉄欠乏ということです。
おそらく、最初の画像で示したブログを書いた人は、藤川徳美氏のブログしか見ておらず、厚生労働省がフェリチン30以下を重度の鉄欠乏と発表していると思ってしまったのでしょう。
また、藤川徳美氏のブログの引用データにも誤りがあります。
平成20年厚生労働省国民健康・栄養調査 第3部 身体状況調査の結果はこちらになります。
数値の引用にいくつも誤りがあることがわかります。
このことから、もっともらしい文章だが、雑にまとめられたものだとわかります。
藤川理論を推進する人全体に言えることですが、自分にとって都合の良いデータを見つけてきて、都合よく改変して主張の材料としているように感じます。
なぜこのようなことをするかについては、いくつかの原因が考えられます。
・認知的不協和の解消
信者は自分の信念と現実との間の矛盾を解消するために、教義を擁護することがあります。認知的不協和は不快な感情を引き起こすため、信者は教義に合わせて自分の信念や知識を調整するかもしれません。
このブログを書いた人は、藤川理論のアドバイザーとして収入を得ているので、藤川理論が正しくないと困るのです。
・選択的知覚と確認バイアス
信者は、自分の信念を支持する情報を探し、それに焦点を当て、反証する情報を無視または排除する傾向があります。これにより、教義の論理的な破綻を見落とす可能性があります。
先日、この人の主張の誤りをTwitterの投稿でまとめました。
しかし、私の投稿に対する反論は無く、キレート鉄の安全性を示す今回のブログを書いています。
論理的な破綻を指摘されても無視して、自分に都合の良い内容の論文を見つけてきて、もっともらしくまとめる。
特定の栄養療法を信仰している信者の典型的な動きです。
どの宗教も、教祖が雑な教義を作って、インテリが解釈を盛って信者を増やします。
このように宗教と全く同じ様相を呈しているのが、藤川理論です。
あなたは、論理的に破綻している情報を元に、栄養療法を行いたいでしょうか?
危険だとわかっている方法を信じて行い、具合が悪くなっても良いのですか?
早い段階で気がついて、具合が悪くなる前に身を引いて欲しいです。
藤川理論の問題点は、全て私のnoteで紹介しています。
読むだけで誤った栄養療法に騙されず、自分で情報の検証をする能力が身につきます。
最後に
この人のブログの最後にある引用は、藤川徳美という医師と、山本義徳というボディービルダー、自分にとって都合の良い内容が記された論文が中心です。
厚生労働省のデータを引用する割には、食事摂取基準や医療のガイドラインは全く参考にしていません。
周りに管理栄養士が居れば、このブログの信ぴょう性について聞いてみてください。
99%否定されるはずです。
国家資格を取得して、実務で栄養指導を行っている人からは認められず、素人を騙すことしかできないのが藤川理論と、その理論を擁護する信者達です。
素人から脱却して、自分の健康を守るために、教科書的な勉強を積み重ねましょう。
間違った情報に振り回されないためには、教科書的な勉強をするのが一番です。