八丁味噌の危機から学ぶテロワールの重要さ

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八丁味噌の危機から学ぶテロワールの重要さ

こんにちは。

味噌に対するこだわりが人一倍強い政安です。

今日は伝統のある味噌が危機に瀕しているという事を知って頂きたくて、ブログを書くことにしました。

八丁味噌というものを知っていますか?

名古屋名物の串カツに使っている味噌ですね。

昔から高島屋の地下の食品コーナーでは他の美味しそうな惣菜を無視して、必ず味噌串カツを買います。

あれ程美味しい食べ物はなかなか無いですよね。

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この味噌を作る老舗メーカーが、「八丁味噌」の名称を名乗れなくなるかもしれないという話です。

日本にはたくさんの良い食品があるのですが、それを海外に売り出す努力をしていないことが以前から指摘されています。

そこでGI制度(地理的表示保護制度)というもので、知的財産権として特定の食品を守り、売り出していこうという戦略が取られました。

ところが保護するための制度で、八丁味噌の老舗メーカーの「カクキュー」と、「まるや」が窮地に立たされているそうです。

共に江戸時代初期より続く600年以上の歴史を持つ味噌メーカーです。

農水省は、この2社を八丁味噌のGI登録から外したというのです。

八丁味噌は本来、愛知県岡崎市八帖町でしか作れません。

役人は、味噌なんてどこで作っても一緒だ。

もっと簡易的に作って量産して海外に売った方が儲かると思ったのかもしれません。

風土(テロワール)により、そこでしか作れない食品というものが存在します。

テロワール – Wikipedia

テロワールとは、単に風土という意味ではなく、気候、土壌、動植物、人的要素などが総合的に含まれた意味ということです。
発酵食品に関しては、その蔵に住む菌や、味噌職人の方の持っている菌も影響してくるでしょう。

農水省は食品の特性を無視して、愛知県全体で簡易的に『八丁味噌のような何か』を作り出し、売り出そうとしたのでしょう。

こだわりを持って作っている老舗2社の、「他では作れない」という姿勢が気に入らなかったのかもしれません。

GI登録から外されるということは、今後老舗2社が自社の味噌を『八丁味噌』の名称で販売できないという事になります。

神戸ビーフ・夕張メロンなど、『地域名+食品名』のものがGI制度で保護されると、登録されていない企業は名乗れなくなるのです。

悪法により、600年以上続き、八丁味噌を誰より理解している2社が窮地に立たされるのを放置するわけにいきません。

私にできることは微力ですが、「食べて応援」くらいはできます。

そしてブログでこのことを発信することも!

今後八丁味噌を使ったレシピなどをブログで公開する予定です。

とりあえず柚子味噌を作ろうと思います。

補足として、八帖町の地理的特性を知って頂きたいので地図を貼らせて頂きます。

八丁味噌には幾本もの川に挟まれた、独特の湿度が必要とされています。

気候風土(テロワール)と人の手によりあの味が生まれるのですね。

どんな風土に根ざした食品なのか意識すると、美味しさも感謝も一段と感じられるようになると思いますよ。

▼愛知県岡崎市八帖町▼

愛知県岡崎市八帖町

▼愛知県全体▼

愛知県全体

愛知県と言っても、山に面した所、海に面した所があり、川の無い所も多いです。

愛知県全体で八丁味噌を作ろうとしては、それは『別の何か』になってしまいます。

成分についての写真も撮りました。

有機八丁味噌カップ原材料

有機大豆と食塩のみ。

食塩は沖縄の塩、シママース。

余計な物が入っていない、文句の付けようがない本物の味噌です。

これで、赤味噌となめこと三つ葉の味噌汁なんて最高じゃないですか?

考えるだけでヨダレがでます。

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▼味噌について日本一詳しくなりたい場合はこちらのブログで▼

こちらのブログでも、カクキューさんの有機味噌が紹介されています。

八丁味噌の危機から学ぶテロワールの重要さ

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