受講料30万円の講座の看板講師がポカリスエットは体に悪いと言っています。
本当に体に悪いのか、成分を確認してみましょう。
果糖ブドウ糖とは何か説明できますか?
ペットボトル 250ml /300ml/ 500ml / 900ml / 1.5L / 2L / リターナブル瓶250ml 共通
砂糖(国内製造)、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)
おそらくこの成分の中で、果糖ブドウ糖液糖が体に悪いと思っているのでしょう。
そこで果糖ブドウ糖液糖について調べてみましょう。
あなたは、果糖ぶどう糖液糖が何かを説明できますか?
どのような分子構造をしているか答えられるでしょうか?
まさか果糖ブドウ糖液糖という恐ろしい物質があって、それを摂取すると病気になるなんて思ってないですよね?
果糖ブドウ糖液糖の正体
果糖ブドウ糖液糖の原料はトウモロコシです。
トウモロコシからデンプンという炭水化物を精製したのが、コーンスターチです。
少し流れから外れますが、遺伝子組み換えを心配している人がいるので、その点も説明しておきます。
遺伝子組換えトウモロコシを食べさせたラットに腫瘍ができたという、ショッキングな画像が出回ることがあります。
よく、フォロワー稼ぎをしたいオカルト栄養界隈のインフルエンサーが使用する画像です。
酷い姿になったラットを見ると、恐怖心を煽られて正常な判断が下せなくなる人もいるでしょう。
しかし、その研究とされる内容を記した論文は再現性が無く、正規の手段も経ていないことから撤回されています。
調べればすぐにわかることですが、SNSだけを見ていると騙されます。
ショッキングな画像を見て恐れるだけで終わらず、必ず事実を確かめましょう。
話を元に戻します。
コーンスターチが得られたら、次は酵素でブドウ糖を作ります。
コーンスターチはデンプンが結合したものです。
結合部分を酵素で分解すると、ブドウ糖が得られます。
これは身近な例だと、お米のデンプンを食べたときに唾液のアミラーゼや膵液アミラーゼで分解したときと一緒です。
アミラーゼは酵素です。
これと同じ反応を科学的に行って、デンプンからブドウ糖を得ます。
お腹の中で起きていることと変わらないので、恐れることはありません。
デンプンをブドウ糖にして小腸から吸収するという行為は、我々が毎日行っていることです。
次にブドウ糖の一部を果糖にします。
これも感覚的にピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、酵素や酸と反応させるとブドウ糖を果糖にできるという事を覚えてください。
詳しく知りたい方は、高校生レベルの有機化学の知識があると理解できると思います。
You Tubeで『有機化学』と検索すると、わかりやすい動画がたくさん紹介されています。
果糖ブドウ糖液糖というのは、果糖とブドウ糖の含まれた液体ということです。
果糖ブドウ糖液糖という恐るべき物質があるわけではなく、ただの果糖とブドウ糖です。
ご飯を食べれば小腸でブドウ糖として吸収されます。
果物を食べれば果糖とブドウ糖と砂糖の成分であるショ糖を摂取することになります。
普段食べている食品と分子構造的に全く一緒です。
使い方さえ間違えなければ恐れる必要はありません。
果糖はブドウ糖よりも甘さが強く、更に冷たい状態での甘さを強く感じる性質があります。
これは、冷やして販売するジュースに入れるとメリットがあるといことです。
そのままでは飲めないような甘さのジュースに酸味をつけると、美味しく感じるようになります。
これでジュースの完成です。
問題は果糖ブドウ糖液糖という物質ではないことが理解して頂けましたか?
怖いのは物質ではなく使い方
ブドウ糖と果糖が単体として存在するということは、消化の過程がいらないということです。
飲めばすぐに小腸から吸収されて肝臓で代謝されます。
その結果ブドウ糖と果糖は肝臓に負担をかけたり、ブドウ糖は血糖値を上げる原因となります。
その負担のかけ方が問題です。
飲みやすく作られているジュースを本能のまま飲めば、すぐに過剰摂取になってしまうこともあります。
それはジュースが問題なのではなくて、飲み方の問題です。
副腎疲労で血糖値を維持できない方が、低血糖の防止に少し飲むという方法なら、血糖値を適切な数値まで上げることができて有益です。
低血糖が起きているのに、デンプンを含む米などを食べても消化に時間がかかりすぎて、体調が戻るのに時間がかかります。
その間、手は震え、歯ぎしりはとまらず、不安や怒りの感情が止まらないかもしれません。
血糖値を上げるためにアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されているからです。
この状態を早く解決するには、果糖ブドウ糖液糖は便利なアイテムです。
外で低血糖を起こしていて近くに自動販売機があるのに、果糖ブドウ糖液糖は体に悪いという思い込みで避けてしまい、低血糖の症状を悪化させるということのないようにしましょう。
低血糖を放置すると、脳はストレスを感じて副腎疲労を悪化させます。
それより上手に果糖ブドウ糖液糖を使いこなせるようになる方が良いと思いませんか?
イメージで決めつけない
使いこなせないから危ないという発想は損をします。
自分の血糖値の状態に合った方法で果糖ブドウ糖液糖を使えないという理由で避けていたら、安価で便利な商品を使って副腎疲労から回復するチャンスを失います。
ブドウ糖や果糖を使いこなさずに副腎疲労を改善させるのは難しいと思います。
できたとしても難易度が跳ね上がります。
すぐに血糖値を適切な数値まで上げたいときは、それに見合った物質を使うべきです。
それが果糖ブドウ糖液糖です。
更に詳しい内容が知りたい方は、こちらの糖の基本セミナーをご覧ください。