判断を間違うと命に関わることなので知っておいてください。
今日は足が攣る状態『こむら返り』についてお話します。
分子栄養学を学ぶほど間違う対策の答えはこちら
夏に足が攣りやすくなる原因として、次のようなものが考えられます。
こむら返りの原因と対策
脱水と電解質の不均衡: 熱中症を起こすと、体内の水分や塩分が不足しやすくなります。
脱水や電解質の不均衡(特にナトリウムやカリウムの不足)は筋肉の痙攣やこむら返りの原因となります。
筋肉の疲労
高温下での激しい運動や活動は筋肉を疲労させることがあり、これがこむら返りを引き起こす要因となることがあります。
脱水と筋肉の血流
十分な水分が供給されないと、筋肉への血流が減少し、その結果、筋肉の痙攣やこむら返りが引き起こされることが考えられます。
筋肉の疲労や脱水と、それに伴う電解質の流失が、こむら返りの原因だと思われます。
足が攣りやすくなっているなら、まずは脱水状態の回避と、筋疲労の回復です。 水分、Na、Ka、Mgなどのミネラルの摂取が優先されます。
そして炎天下での過度な活動を避けて、筋肉の疲労防止にβアラニンやBCAAの摂取も有効かもしれません。
Mg信仰をしていると…
まず、論文でこむら返りについて検索すると、Mgについての記事は、ほとんど見当たりません。
タウリンと芍薬甘草湯の記事が多く出ます。
確率的に最初に試したいのは、Mgではなくてこの2つということになります。
Mg信仰をしていると、こむら返りの原因もMg不足だと思いこんで、脱水や電解質不足、筋疲労、タウリンの不足を放置して、Mgの補給だけを続けるかもしれません。
脱水して身体が危険な状態なのに、適切な方法での水分補給をせずに、せっせとマグネシウムスプレーを患部にかける。 そんなことをしていては、手遅れになる可能性もあります。
確かに分子栄養学に興味を持つような体質の人は、Mgが吸収しづらく、排泄されやすい状況です。
Mgを補給すると顕著に体調が良くなることがありますが、それはMgが凄いのではなくて、Mgをそれだけ欲している身体に問題があるのです。
食事摂取基準の通り、普通に食べていれば不足しないのが通常です。
iHerbで1,000円程度のグリシン酸Mgを使って不足を補うのには賛成ですが、無目的で継続的に、高額な商品を使い続けるのには反対です。
こむら返りの隠れた原因
肝機能に障害があると、こむら返りが起きやすいと言われています。
原因はいくつか考えられます。
分子栄養学を学んでいる人なら、思い当たる節があるのではないでしょうか?
アルブミンの低下
肝臓はアルブミンというたんぱく質を生産します。
肝機能が低下すると、アルブミンの生産も減少します。
アルブミンは体内の液体のバランスを維持する役割があり、その減少は体液や電解質のバランスを乱す可能性があります。
このような電解質の不均衡は、筋肉のこむら返りを引き起こす一因となり得ます。
ビタミンDの不足: 肝臓はビタミンDを活性化する役割も持っています。
肝機能障害があると、ビタミンDの不足をになりやすく、これが骨密度の低下や筋肉の痙攣を引き起こす可能性があります。
電解質の異常
肝機能障害は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質の異常を引き起こす可能性があります。
これらの電解質は筋肉の正常な機能に必要であり、その不均衡はこむら返りのリスクを高める可能性があります。
神経系の影響
重度の肝機能障害は、アンモニアなどの毒性物質の蓄積を引き起こし、これが中枢神経系に影響を及ぼす可能性があります。
神経系の異常は、筋肉の痙攣やこむら返りを引き起こす一因となり得ます。
血液検査でアルブミンとビタミンDの数値が低くて、ピロリの作るアンモニアでブレインフォグが起きている。
そんな人も多いのではないでしょうか?
Mg信者をやめる
ここにMgだけを足しても改善しません。
原因はもっと複雑です。
本当の原因から目を反らせて、取り入れやすいMgに助けを求めるMg教の信者にならないようにしましょう。
不要なMg製品を購入してると破産します。
吸収率の良い製品などがありますが、本当にそれが必要か、よく考えて使用する必要があります。
渋滞しやすい地域に住んでいるのに、マニュアル操作のスポーツカーを運転したくないですよね?
Mgの製品も高ければ良いってもんじゃないんです。
適材適所です。使うなら上手に使いましょう。
まとめ
- こむら返りの原因としてMg不足は確率が低い
- 脱水、筋疲労の解消が最優先
- アルブミン、V.Dの不足も留意 ・高額なMg製品はスポットで使用