マルチビタミンが心配な点は、含まれるそれぞれのビタミンが互いに反応してしまい失活することです。
特にビタミンB12は分子が大きく壊れやすい性質があり、B6と触れると用意に壊れます。
この問題をクリアしてマルチビタミンを作るのは難しく、一部のメーカーしか対応できていないのが現状です。
原材料の段階で栄養素の含有量を表示しようとするので、パッケージには壊れて失活する前の数値しか書いていないのです。
特にビタミンB群は狙う効果により量の調整が必要なので、壊れてしまっていたら効果が期待できません。
例えばMCVが高くてB12をサプリから吸収したいという需要がある方が、粗悪なマルチビタミンを摂取すると、期待している結果が出ないという結末になります。
一見便利なマルチビタミンですが、落とし穴があるので選ぶ際は相当慎重に品定めをしてください。
私がマルチビタミンを勧めていることを見たことが無いと思いますが、そういった理由があります。
互いの成分が反応しあって失活するという問題をクリアしている製品は、そのことを宣伝材料にしています。
宣伝をしていないということは、その対策をしていないということです。
もしマルチビタミンを使うのであれば、その問題を解決した商品を選ぶ必要があります。
そもそも、無知からそのようなマルチビタミンを作るメーカーは、崩壊性試験もロクに行っていないので、飲んでも胃腸で溶けないという可能性もあります。
医薬品であれば必ず崩壊性試験を行い、一定時間が経過すれば胃腸で溶けるという保証がありますが、サプリにはそのような規制がありません。
一部の実験では、市販品の40%のサプリが規定時間内に溶けなかったそうです。
成分が失活している上に、溶けずに便として排泄されてしまう。
そんなサプリに毎月何千円も払っていませんか?