ビタミンCのよくある勘違いをまとめました。
ビタミンCの一問一答 ↓
質問①: ビタミンCは黄色?
回答: ビタミンCは白色の結晶で水溶液は透明です
ビタミンCの錠剤の中には、ビタミンB2などで着色しているものがあります。
サプリのメーカーは、代謝のメリットからB2を入れているという主張をすることがあります。
実際は消費者のウケを狙ったものだと思います。
黄色い方がビタミンCっぽくて効くイメージがある人もいるのだと思います。
ビタミンC=レモン=黄色という連想をしているのかもしれません。
ビタミン剤を飲んでオシッコが黄色くなるのは、大抵B2の影響です。
質問②: クエン酸を飲めば、ビタミンCを飲まなくても良い?
回答: ビタミンCの物質名はアスコルビン酸です
クエン酸とアスコルビン酸は別物です。
お互いに役割が違うので、代わりにはなりません。
抗酸化やコラーゲン合成のために摂取するのがビタミンCです。
一方、アシドーシスの対応のために飲むのがクエン酸です
質問③: 朝にビタミンCを摂るとシミになるの?
回答: おそらく二重に勘違いをしています
摂取ではなく、皮膚に塗る話と勘違いしているかもしれません。
しかも、肌に塗ってから、太陽に当たるとシミを作るとされているのは、キュウリなどに含まれるソラレンです。
ビタミンCは肌に塗ってもシミにはなりません。
ただし、誘導体でない、アスコルビン酸を高濃度で塗ると、刺激になってシミになりやすい可能性があります。
質問④: 合成と天然のビタミンCは分子構造が異なるの?
回答: 同じです
植物は光合成によりブドウ糖を作り出し、ブドウ糖に酵素を化学反応させて、ビタミンCを作ります。
合成のビタミンCも、ブドウ糖を始まりとして、酵素を反応させることにより作ります。
使う酵素の反応は異なりますが、最終的に生成するのは、全く同じアスコルビン酸です。
一部、フラボノイドとの結合が・・・みたいなデマがありますが、ホールフード系の代替療法を勧めるサプリメーカーの捏造です。
ビタミンCの血中濃度を維持するのに、一部のフラボノイドが効果があるとされているので、ビタミンCと一緒に摂れば効果があると考えられます。
だから、天然の食品や、天然由来で、フラボノイドとビタミンCが同時に摂れるサプリを摂取する必要はありません。
逆に、天然由来のビタミンCとされるサプリメントは、製品にした時点でビタミンCが失活していたり、表示通りの量が入っていない可能性があります。
コスパが最悪な上に、量や効果が怪しいので、アムラなどの天然由来のビタミンCは購入すべきではありません。
質問⑤: 中国産は品質が悪くて、イギリス産だと良いの?
回答: 今のところ中国産で問題があったという情報はありません
第三者機関が10種類のビタミンCを調べたところ、中国産でも汚染物質は見つかりませんでした。
一部のサプリメントメーカーが、「中国産は危ない、当社のビタミンCはイギリス産だから安全」と主張していますが、根拠は弱いと思います。
安価に購入できるビタミンCに対して不安を煽り、根拠の無い自社製品の優位性を示しているに過ぎない可能性があります。