藤川理論の批判をすると、藤川徳美の発言を根拠に反論してくる人がいる。
PUFAフリーを批判すると、崎谷博征の発言を根拠に反論してくる人がいる。
私はその人達の主張に誤りがあると言ってるのです。
だから、その人の主張を根拠にしても反論にはなりません。
反論するなら妄想ではない根拠が必要です。
妄想とは
特定の栄養療法を行って、体感が良かったという主張をする人がいます。
体感は、行った内容と結果の因果関係の証明にはなりません。
たまたま良くなった時期に、その栄養療法を行っていただけかもしれません。
実践すると、一定数具合が悪くなる人もいることの説明にもなりません。
何らかの金銭的なメリットがあるので、その栄養療法を持ち上げているかもしれません。
アドバイス料の収入や、はちみつの販売利益などのことです。
個人の感想は根拠とならないのです。
証明するなら、統計的手法を用いて数字で示す必要があります。
それができないから、持論のゴリ押しをしているが、藤川理論とPUFAフリーです。
藤川理論について
私のnoteで書いた藤川理論の矛盾について、誰も論理的な反論をできていません。
noteに記載した内容は全て客観的な事実なので、反論しようがないのです。
信じてやってる人が感情的に反発するのを目にしますが、信者にはそれしかできません。
見たくない物を見せた人の人格否定をしても、事実は変わらないのです。
あの理論は調査不足の医師の個人の感想であり、栄養学の知識があれば、おかしいと気が付きます。
PUFAフリーについて
藤川徳美は善意で間違いを広めていると思いますが、崎谷博征は確信犯だと思います。
著書を開くと、根拠となる論文が紹介されています。
しかし、引用された論文を開くと、本文と全く関係の無い内容だとわかります。
つまり、英語の論文なんて一般人は調べないから、適当なのを載せて、あたかも根拠があるように見せているということです。
これは悪気が無いとできません。
無知でやってしまった藤川徳美とは性質が異なります。
一例を示しましょう。
グルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)との比較試験でも、 果糖ブドウ 糖液糖は最も高脂血症や脂肪肝(NASH)を引き起こすことも分かっています。[334] これは、 化学的に合成された甘味料は私たちの体内に入ると、 ショ糖やハチミツとは違い、”異物” として認識されることを如実に示しています。
[334]で紹介されている論文 Mock K, Lateef S, Benedito VA, Tou JC. High-fructose corn syrup-55 consumption alters hepatic lipid metabolism and promotes triglyceride accumulation. J Nutr Biochem. 2017 Jan;39:32-39. doi: 10.1016/j.jnutbio.2016.09.010. Epub 2016 Sep 30. PMID: 27768909.
崎谷博征著:自然治癒はハチミツから134ページより引用
この論文では、13%の果糖ブドウ糖水溶液をメスのラットに8週間飲ませています。
その結果、脂肪肝になったことを確認しています。
普段飲む水を甘くして、飲み放題にしたら、脂肪肝になって当然でしょう。
それに対して著書では、以下のように書いてあります。
「体内に入ると”異物” として認識される」 異物だから脂肪肝になったのではなく、大量の果糖とブドウ糖を日常的に摂取したから脂肪肝になったのです。
はちみつなら大丈夫
果糖ブドウ糖液糖は異物という論理の飛躍をしています。
論文を書いた人が、このような引用をされているのを知ったらひっくり返るでしょう。
はちみつ水を飲み放題にしたら、同じようにラットは脂肪肝になると思います。
はちみつも、果糖ブドウ糖液糖も、同じく果糖とブドウ糖が主成分です。
崎谷博征の著書で引用されている論文は、ほとんどがこの調子で、内容と関連の無い論理の飛躍が見られます。
嘘だと思うなら調べてから反論してください。
私は事実を言っているだけです。
感情で反論されても、生産的なお話はできません。
なぜ誤りのある理論に信者がいるのか
多くの宗教は支離滅裂な創作を根拠としています。
しかし、信者は事実の確認をしないで信じようとします。
超マイナーなインディーズのバンドや、地下アイドルに、熱心なファンがいる場合があります。
信じる対象は事実でなくても構わないのです。
そして自己効力感が低い人にとって、古参ぶれる信仰対象は貴重な居場所となります。
だから事実でなくても信じられるし、マイナーでも信仰対象となるのです。
これと同じなのが藤川理論やPUFAフリーです。
論理的に破綻していて、一部の信者だけが信仰している、科学的な栄養療法とは異なるものです。
真の栄養療法とは
事実をベースに、論理的な思考を行い検証を行うのが理想的な栄養療法です。
1+1=2 となるのが事実ベースで論理的な思考です。
一方宗教的な考えは以下の通りです。
1+1=3であるという教祖様のお告げがあった。
現在は政府の陰謀により1+1=2という誤情報がまかり通っている。
1+1=2だと思っている人は健康を害す。(地獄に落ちる)
我々は1+1=3だと気がついているので、健康になれる。(天国に行ける)
大方の宗教的な栄養療法の発想が、このような思考スタイルです。
しかし事実をベースにしないと、判断を誤ります。
裏ワザを求める弱い心
事実をベースにするには教科書的な勉強が必要となります。
そうした基本の勉強をしていないのに、既存の栄養学は間違っていて、教祖様のお告げが正しいと思っているのが藤川理論やPUFAフリーの人たちです。
要するに、学校の勉強がしたくないから、テストの点数で人格を評価するのは良くないと言っている人たちと同じということです。
勉強しなかったら能力が育たないので、社会的に不利益を被る確立が高まります。
努力して結果を出せる人の方は、他人の困りごとを解決できる能力があるので、評価が上がります。
だから有利に立ち振る舞うには、地味で面倒くさい作業を積み重ねた方が有利ということです。
そうした積み重ねをせずに、教祖様の教えてくれる裏ワザを知れば自分は救われると思っているなら、得られる結果には限界があるでしょう。
私が伝えたい人
私は、依存的で事実を認めたくない人と関わりたいとは思いません。
自立できる誠実な人とだけ関わっていきたいです。
そうした方が心地良く過ごせるからです。
だから依存的で事実を認めたくない人を説得するという無駄な努力はしません。
人類が滅びるまでカルト宗教が無くならないように、おかしな栄養療法は、今後も存続し続けると思います。
カルト宗教に洗脳されている人を説得するのは時間の無駄です。
そんな時間があるなら、自立できる誠実な人に対して、健康に過ごす方法を伝えたいです。
私の元で、もう何年も勉強を続けている人がいます。
そして大きな結果を出しています。
こうした積み重ねをできる人に集中してエネルギーを使いたいと思います。