ドクターズサプリには明確な定義はありません。
しかし以下のような特徴を持つ場合が多いです。
- 医療機関専売
- 医師や研究職が開発に関わる
- 市販のサプリメントより高額
それぞれの特徴の理由を知ることで、大損するリスクを減らす知識を身に着けましょう。
騙されないためにはどうすればいいか?
医療機関専売
医薬品と同じように疾患を治すために使うので、ドウターズサプリの処方には専門的な知識が必要です。
何の前提知識も無い人が量や自分の体質を理解しないで飲めば、逆に症状を悪化させることもあります。
だから医療機関専売というのは、妥当な判断だと思います。
医療機関以外では、サプリの販売会社から認定を受けたカウンセラーだけが販売できる場合もあります。
医師や研究職が開発に関わるここが闇の部分です。
良い製品
良い製品は効果が出るように設計されています。
原材料、配合、加工に多大な研究開発費をかけていて、今から誰かが真似しようとしても、絶対に同じレベルの製品は出来上がりません。
成分表示だけを見て真似して作っても、ヒトの身体で同じように効力を発揮しないのです。
実際に使ってみると、他では得られない効果を感じる場合があります。
悪い製品
しかし、粗悪なドクターズサプリがあるのも事実です。
ドクターズサプリの明確な基準というのは無いので、ヤブ医者が名前を貸せば、それだけでドクターズサプリを名乗れます。
そこまで酷い製品ばかりではないですが、一部の製品は、医者の儲けの道具になっているのが現状です。
市販のサプリメントより高額
製品の研究開発に時間とお金がかかっているので、良い製品の価格が高いのは妥当です。
医師がコンセプトを決め、研究職が仮説を立て、技術職が製品化する。
こうした製品を、実際にヒトの身体での効果を確認しながら開発するのは、大変な労力が必要です。
私がOEMのサプリメーカーに依頼して、成分だけそっくりな製品を作ろうと思えば、数十万円で完成するはずです。
『政安スペシャルビタミンNEO』とか適当な名前を付けて売れば、ある程度買ってくれる人も居るでしょう。
私は絶対にやりませんが、それを実際にやってしまう人もいるようです。
AmazonやiHerbの製品と変わらないのに、少しだけ付加価値を付けて、他の製品の何倍もの値段を付けて販売しています。
そしてクリニックに受診する患者に売ったり、マージンが入ると儲かる分子栄養学カウンセラーに販売を委託します。
何万人もフォロワーがいるし、良いことを言ってるから信頼できると思っていると、そうしたカウンセラーのカモになります。
残念ながらあなたは、尊敬する先生からお小遣い稼ぎの対象にしか見られてないかもしれません。
粗悪なドクターズサプリの見分け方
具体的に名前を書いてしまうのが早いのですが、それをやると偉い先生から怒られるので、概念だけお伝えします。
まず、特定の医師の個人が開発したものは疑っていいです。
まともに研究開発すると、大きなチームが必要になります。
そのチームの存在が無く、個人の場合は、先程紹介したOEMの可能性が高いです。
材料を指定すると、適当に混ぜて製品化してくれる業者が存在します。
そうしたメーカーに依頼して作ってもらっただけの、粗悪なサプリでも、医者が依頼すればドクターズサプリとして名乗れます。
ドクターズサプリの闇
全体的に言えることですが、ドクターズサプリを販売する人は、自社製品だけを使うように勧めます。
「iHerbは粗悪」「保存状態が悪い」「国内のサプリは添加物だらけ」「身体に悪い」 そんなことを言って、周りの製品を下げ、自分の販売したい製品を持ち上げます。
医療機関で売るので、万が一にも劣化していてはいけない。
だから保存にも輸送にも気をつけている。
そんな主張もあるかと思います。
それなら、そこまで精度の高い製品が必要な人にだけ処方して、AmazonやiHerbでも大丈夫な人には、そちらを勧めれば良いでしょう。
クリニックに来た人全員に、自分が開発に関わった、儲かるサプリを売る姿勢に疑問が残ります。
そもそも食事指導がまともにできる分子栄養学のクリニックが、日本に1件も存在しないので、本当にサプリが必要な状況かもわかりません。
「まごはやさしい」と「グルテン・カゼインフリー」が栄養指導ではないですよ。
栄養価計算を、いかにその方の思想信条に沿った形で実現する方法を一緒に考えるのが栄養指導です。
それができた上で、必要な人にだけ除去食などを提案するのです。
それができているクリニックを、私は知りません。
ドクターズサプリとの付き合い方
良い製品もあるドクターズサプリですが、医師選びを間違うとカモになるだけです。
医師も、サプリの品質も自分で調べて使いこなすことができないと、分子栄養学やドクターズサプリと付き合うのは難しいでしょう。
本当に必要な体調不良のときに、良い製品に出会えなかったり、必要ないときに不要で割高な製品を買わされることになります。
いつも言ってますが、今日も言います。
金を使うな、頭を使え!