こんにちは、断食トレーナーの政安です。
断食をすると脚が痙り(つる)ことがあります。
どうしてこうなるのかを考察します。
断食で足がつる理由を考察
筋肉を収縮させる時にはカルシウムが使われます。
弛緩させるときにはマグネシウムが使われます。
マグネシウムが欠乏すると収縮の命令ばかりになってしまい、弛緩ができないため攣るとされています。
断食中はどうしてマグネシウムが欠乏するのでしょうか?
それは脂質を代謝するときに、マグネシウムを結びつけて排出してしまうからとされています。
下の図は代表的な脂肪酸の簡略図です。
これらの種類の脂肪で全身の脂肪ができています。
どの脂肪酸もCOOHと書いてあります。
脂肪酸が代謝されるとCOOHがCOOーとH+に別れます。
マイナスが陰イオン
プラスが陽イオン
と呼ばれています。
マグネシウムはMg+で陽イオンなので、COOーの陰イオンと結びついて排出されてしまいます。
脂肪が燃えれば燃える程、マグネシウムは消費されてしまうということです。
断食中に脚が痙り(つり)やすい理由はこうしたことが考えられます。
断食中に特にマグネシウムの消費が激しくなるのは、断食3日目以降だと思われます。
断食1〜2日目は、まだ糖質が体内に残っていて脂質代謝がそれ程高まりません。
3日目以降は糖質が枯渇するので、その分のエネルギーを作る手段として脂質代謝が亢進するとされています。
断食3日目以降は特に意識してマグネシウムを摂りましょう。
次に断食中はどれくらいのマグネシウムを摂取しているのか確認します。
断食で使うドリンクで一番高品質とされている「ヴィーナスレッド」の成分です。
活動量にもよりますが、断食中は、一日の炭水化物の量が100g程度になるようにします。
ドリンク100ml中のマグネシウムが150mlなので160ml程度が一般的な一日分の量となり、その時のマグネシウム摂取量は240mg程度となります。
普通に通学・就労をしながらなら、この量で大丈夫かもしれません。
しかし、活動量が多いと足らなくなる恐れがあります。
今までの断食で脚が痙ったことはなかったのですが前回の断食の際は、毎日ウエイトトレーニングをしたためマグネシウムの消費が激しかったらしく度々痙りそうになりました。
活動量に合わせてドリンクの量も増やすので、その分マグネシウムの量は増えるのですが、それでも足りない場合は他の手段で補う必要がありそうです。
手軽で量の計算が確実なのはトレースミネラルを足す方法です。
40滴で250mlの摂取が可能です。
Trace Minerals ®, ConcenTrace(コンセントレース)、微量ミネラルドロップ、237ml(8液量オンス)
しかし、マグネシウムを大量に飲むと吸収できないで下痢を起こしてしまうので、ドリンクに足すのは限界があります。
そこで経皮吸収という方法があります。
今日はマグネシウム経皮吸収グッズを3つご紹介します。
①自作マグネシウムオイル
マグネシウムオイルとして売られているものはオイルにマグネシウムが溶かしてあるのではなくマグネシウムの水溶液に粘性があるのでオイルのような感触なのでそう呼ばれています。
自作マグネシウムレシピ
- 硫酸マグネシウムもしくは塩化マグネシウムを
水に溶けきるギリギリまで入れる - グリセリンを適量入れる
(足らないと、塗った後すぐに乾いてしまう。多いとベトベトするし、肌の水分を奪ってしまう) - クエン酸を少量
これらを混ぜて作ってます。
最初はマグネシウムとグリセリンだけだったのですが、放置するとすぐに腐敗してしまうのでクエン酸を入れて、冷蔵庫に保管するという方法にしてから傷まなくなりました。
自作マグネシウムオイルの特徴
メリット:安価に製造できる
デメリット:目分量ができるようになるまで試行錯誤が必要
②Life-flo マグネシウムジェル
Life-flo, マグネシウムジェル 473ml(16液量オンス)
試しに買ってみました。
メリット:マグネシウム成分が濃い可能性。マグネシウムで滅多にピリピリしないのですが、これを顔に塗るとピリピリします。(製品にマグネシウムの量は書いてません)
デメリット:ヒドロキシプロピルデンプンリン酸塩という添加物が入っている(おそらく防腐剤として)
濃いのは良いのですが、皮膚の常在菌が死んでしまうと困ります。
③マグバーム
製造メーカー様よりプレゼントして頂けました。
安全な成分ばかりで身体に塗って不安な成分がありません。
メリット
- 配合されているマグネシウムの量が公表されている
- 塗った時の感触がベトつかなくて快適
- 毒性があるかもしれない成分が無い
- 開発者様の熱意が感じられる
デメリット
蓋を開けてスパチュラでバームを取り出すのは少し面倒
観察中
防腐剤などの保存するための薬剤が無いため、腐敗などの変質が無いか確認中です。
メーカー様からは油脂の分離が課題とありましたが、今の所何の問題もありません。
今後小分けして暑い日に外出先で使ってみたり過酷な条件下でどうなるか確認したいと思います。
マグネシウムの経皮吸収グッズの紹介は以上になります。
今後、皮膚や腸のマグネシウムの吸収経路・原理もブログでご紹介していく予定です。