こんにちは
元EDの政安です。
EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、勃起不全・勃起障害と日本語で訳されます。
EDのご相談を頂くこともあるので、栄養で改善できる内容を3つに分けて考察しました。
今回は初歩的なお話、もう少し難しい続編も書く予定です。
EDセルフチェック
まずは自分の状態を把握しましょう。
EHSというフルーツの硬さを目安にした、セルフチェックが簡単にできます。
自分はスケール5のスイカかと彼女に聞いたら、6のパイナップルと言われました。
婚前交渉はしないことにしているので、想像の話です。
1:血行不良
栄養面から考えられるポイントの1つ目は『血行不良』です。
陰茎動脈は、動脈の中でも細い方で約1㎜程とされています。
心臓の冠動脈が3~4㎜脳の血管が5~7㎜とされているので、陰茎動脈は特に太い血管ということがわかります。
細いので動脈硬化の症状が、最初に出るのはEDとされています。
血液検査でLDLコレステロールが高めで勃起不全がある場合、脂質異常症を改善しましょう。
コレステロールについては以前Tweetにまとめたので、良かったら読んで下さい。
アルギニン
血管の内側にプラークが溜まる動脈硬化だけではなく、血管を拡張する栄養素が足らない場合も血行不良となる可能性があります。
血管を拡張するのは一酸化窒素と言われており、食べ物だとアルギニンが多い食品の摂取が効果的とされます。
アルギニンは大豆に多いことがわかります。
大豆製品の中でも高野豆腐は、アルギニン含有量が多いとされています。
100g中4200mgのアルギニンが含まれており、高野豆腐10gでモンスターエナジードリンク1本のアルギニンよりも多い計算になります。
高野豆腐を食べるしかないですね!!
毎日1枚で良いので食べましょう。
血管拡張に期待できる食品として、ビーツも挙げられます。
一部のスーパーや自然食品の店で見かけることがあります。
ロシアのシチュー、ボルシチには欠かせない野菜です。
ビーツは硝酸塩という成分が豊富で、硝酸塩が代謝されると一酸化窒素になるとのことです。
手に入りにくいかもしれませんが見かけたら買いましょう。
ネットで粉末も売ってるので、スープにしたりするのもオススメです。
シトルリン
血管拡張成分3つ目はシトルリンです。
男性機能を高めるドリンクには大抵入っているので、ご存知の方も多いと思います。
シトルリンはウリ科の食品に多く含まれるとされています。
スイカや冬瓜は一年中手に入れるのは難しいですが、キュウリなら簡単ですね。
キュウリは1口大に切って、叩いて梅と和えて食べると美味しいです。
血管拡張まとめ
- 高野豆腐のアルギニン
- ビーツの硝酸塩
- キュウリのシトルリン
2:テストステロン
ED対策に必要な2つ目のポイントはテストステロンです。
テストステロンとは男性ホルモンのことです。
男性ホルモンが足りないと勃起しないのは、想像が付くと思います。
テストステロンの合成を高めるとされる栄養素は
- たんぱく質
- 亜鉛
- ビタミンD
の3つです。
食品から摂取できるのが理想ですが不足している場合、サプリメントから補いましょう。
この3つとも不足しがちですが、過剰症の弊害もあるとされる栄養素です。
血液検査を行い、過不足を確認しながら摂取量を決めていくのが理想です。
たんぱく質は「総たんぱく」
亜鉛はALP
ビタミンDは25HDV.D
が目安となります。
それぞれの理想値は
総たんぱく質/TP:7.5
ALP:旧基準:180、新基準:60
25HDV.D:40~70
となりますが
数値を変動させる他の要因があるため、血液検査の数値を読み取るにはコツがいります。
例えばALPは
亜鉛・Mg・たんぱく質不足で低下
肝臓のダメージで上昇
となりますので
両方同時に起こっていた場合、一見理想値に見えてしまうということが起きます。(マスキング)
2:ATPの充足
ED対策3つ目のポイントはATPの充足です。
意外と見落としがちですが元気があって、余裕が無いと繁殖の方に力を避けません。
生命維持がギリギリでは、繁殖どころではないですからね。
ATP合成の方法についてはこちらの無料動画で人気講師の方が説明して下さってます。
血液検査の見方の一部も紹介されているので分子栄養学に興味が有る方は御覧ください。
動画の中で語られてるのは、MCTオイル(中鎖脂肪酸)はTCA回路を経由しないで電子伝達系で直接使える。
MCT、コエンザイムQ10、V.B群、カルニチンの同時摂取が効果的とのことです。
TCA回路の活性が落ちていたり有害金属で回路が回りずらくなっている場合、MCTの摂取で元気が出るかもしれません。
MCTはエネルギー源として使えるだけでなく、解糖系やTCA回路の遺伝子発現にも関わり、これらの経路を活性化しエネルギー代謝そのものを改善するという論文もあります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/18/8/18_375/_pdf
糖質の代謝を行う解糖系の側路
ペントースリン酸経路
ジアシルグリセロールPKC経路
ポリオール経路
上記は使っているだけで炎症反応を引き起こすとされているので、たまには糖分の摂取をお休みしMCTでエネルギー供給してあげる日も、作ってあげる必要があるかもしれません。
エネルギーを作りたい場合のMCTオイルは
- ココナッツ由来のもの
- C8メインのもの
を選びます。
私が使っているのはこちらです。
EDの対策として考えられる栄養のお話は以上です。
栄養で改善できれば良いのですが、心臓の病気や動脈硬化などEDには別の病気が隠れている場合もあります。
栄養療法を過信せず症状がある場合は通院も視野に入れて下さい。
EDの心理的側面
冒頭に元EDと書きましたが、私の場合栄養素で改善したわけではありません。
昔から男性・女性問わず肌が触れるという行為が苦手でした。
ところが今の彼女と付き合うようになって、触れ合う事が不快ではなくなったためEDであったことを忘れるくらい元気に過ごせてます。
個人的には栄養素よりも、魅力的なパートナーを見つけることが大事な気がします。
要求水準が高過ぎて他の女性では反応しないということは、私以外の方もあるのではないでしょうか?
そんな唯一無二なパートナーが見つかるよう頑張って下さい。
もう一点心理的側面ですが、上手にできないためセックスに苦手意識を持っていることは無いですかか?
苦手意識を持っていればまだ良いのですが下手なまま、下手と気づかず相手の反応が悪いのでセックス自体が盛り上がらずEDとなっている場合も多いと思います。
世の99%以上の男性は、まともなセックスができていないと私は思っています。
ヒトの身体というものに触れるということの訓練が足りな過ぎますし、男女の性反応周期の違いについても理解が足りません。
女性の心理的・肉体的構造をよく理解しないままセックスをしているため楽しい行為とならずにEDになってはいないでしょうか?
「この人、セックスが上手いだろうな」というのは触れられた瞬間わかります。
相手が触れられて、どう感じているかを想像できる人はセックスが上手いです。
「自分は苦手だな」と思う人は身近な人の肩揉みから始めましょう。
相手がどんな感覚になっているかを頭をフル回転させて、想像し肩を揉ませてもらって下さい。
肩揉みは、セックスの時の相手の感覚を想像する訓練にピッタリです。
周囲の人の肩が揉めないなら、人間関係から見直しましょう。
男女問わず不快にさせず肩を触れさせてもらえないというのなら、清潔感や最低限のマナーが欠落している恐れがあります。
人に触れるという行為に対して「自分は上位1%の人間だ」と思え、実際にそうであればセックスに自信が無いなんてことは無くなるので、心理的な理由でEDになる確率はグッと下がると思います。
心理的なED対策のまとめ
- 唯一無二の魅力的な女性と付き合う
- 他の男では提供できないハイレベルなセックスを提供する。
以上です。
私のカウンセリングは何の話題でも話せるので、セックスについてもお話できます。
栄養・心理的側面からEDにアプローチしたい、好きな女性を喜ばせたいそんな男性を応援したいです。
カウンセリング依頼はこちらからお願いします。
最後に・・・
テストステロンと拮抗作用のある、女性ホルモンのエストロゲンの解毒は肝臓で行われます。
肝機能低下の症状として女性化乳房・睾丸萎縮の症状が起きることもあるそうです。
ATPを合成する経路のTCA回路を阻害する有害金属やエストロゲンの解毒・排泄をしないと男性らしい身体を目指すのは難しいかもしれません。
科学的なデトックスについてNoteにまとめたので良かったら読んでみて下さい。
男性だけでなく、エストロゲン過剰でPMSの症状が重い方にも読んで頂きたい内容です。