こんにちは
パーソナルトレーナーの政安です。
今、何か辛い症状はありますか?
健康な人生を歩んでいたら健康に興味を持つことも無かったと思います。
症状をなんとかしたくて、いろいろな対応をしてきたかもしれません。
そんな方に知っておいて頂きたい考え方を、今日はお話します。
栄養療法を成功させる考え方
私は以前、無理な働き方をして蕁麻疹が出るようになりました。
ロブスターのスープを飲んだことにより、アナフィラキシーになり救急搬送され、
それ以降、食品添加物など様々な物質でもアレルギーが出てしまうようになりました。
この時、「何を食べると発症するのだろう?」と思い、症状が出る度に、その食品の製造メーカーに問い合わせ
「使ってる成分を全て教えて下さい」と聞いてしまいました。
特定の食品を避ければ発症しないで済む、という思考になっていたのだと思います。
症状と根本原因のイラストを作りました。
根本の原因のリーキーガットや炎症を放置して、蕁麻疹になる食材を避けるだけの対処をしていたとしたら
根本の原因を悪化させている行動は続けているので、食べられない食品は増えていくばかりとなり、別の症状や病気も発症していたかもしれません。
根本原因にアプローチする際、すぐには結果が出ない場合も多いかもしれません。
取り組み始めた当初は症状はそのままなので、食事やサプリメントの効果を実感できず、不安になることもあると思います。
ここで
- 「自分は目標に向かって前に進めている」と思うか
- 「何も変わってない、間違っているのではないか」と思うか
結果は変わってきます。
受験勉強でも1冊の良質な参考書を繰り返し使う方が、成績の伸び悩みに焦り、何冊も参考書を買い、全てが中途半端になるより良い結果になるとされています。
受験勉強で浪人生活を長くしていると「予備校講師の批評だけが上手くなってしまっている」という事があるそうです。
志望校に合格するという目的を忘れ、講師の質に対する評論家になってしまっている状態です。
栄養療法でも同じような状態になっていないでしょうか?
- 〇〇健康法はどう思いますか?
- 〇〇先生はこうおっしゃってましたが、✖✖先生はどう思いますか?
こんな質問をしていませんか?
健康法の評論家になる事が目的ではないはずです。
実際にありがちな質問の例を挙げます。
お弁当の原材料表示です。
- キサンタンガムというのは身体にどんな影響がありますか?
-
私が答える時もグーグルで検索します。
- このお弁当を食べたらお腹の張りを感じたのですが、
どの成分が良くなかったと推測されますか? -
弁当が原因かどうか、わかりません。
遅延型アレルギーの場合、数日後に症状が出ることもあります。
私の知識の中から推測する事は可能ですが、外れているかもしれません。 - このお弁当を食べると調子が悪くなるので、
コンビニで買える他のものを教えて下さい。 -
調子が悪くなる可能性が高いコンビニの物ではなく
手間のかからない自炊をする方法を考えて欲しいです。
不安や焦りから、そういった質問になるのだと思います。
私も似たような思考でした。
すぐに結果が出て、症状が消える方法があったとしたら、それは薬と変わりません。
根本の原因はそのままなので、また別の症状が出る可能性があります。
今出ている症状はとても辛くて、すぐにでも消し去りたいと思います。
でも、そんな時にこそ、出てきた症状の対処ではなく、根本原因にアプローチし続けて下さい。
こんな相談を受ける場合もあります。
- 「シミに効くサプリを教えて下さい」
- 「湿疹を無くすためには何を飲めばいいですか?」
根本原因や、サプリがどうして効くのかのお話をしたら、数時間かかると思います。
一般的にその症状に良いとされるサプリを飲んでも効く人、効かない人が居ます。
それぞれに理由があります。
私は相手の方がどんな状況か聞かずに、一般的に良いとされるサプリを紹介することはありません。
シミも湿疹も川の下流の症状です。
上流にどんな原因があるかは人それぞれです。
今ある症状を消してくれるサプリを紹介することはできません。
一緒に考えて、根本原因を解決していこうという方は全力でサポートします。
困難な問題を自分の力で解決させた経験は、自信になります。
そういった経験を共有したいので、今の仕事をしています。
一般的には原因不明とされる不調を、自分の力で解決したという経験を味わって頂きたいです。
あとがき
私の蕁麻疹は、トレーニングのために
- 高たんぱく食をして、腸内細菌のバランスが崩れたこと
- プロテインに入っている人工甘味料が多かったこと
- 仕事のし過ぎでほとんど寝ていなかったこと
- 職場環境が悪く、カビ・ダニの曝露が多かったこと
- 仕事・プライベートともにストレスが多かったこと
などが原因だと思ってます。
治ったキッカケは断食でしたが、維持できているのは
- 脂質の種類とバランスを考えて炎症を起こしにくくできていること
- 腸内細菌のバランスを良好にできていること
- 好きな仕事ができていて、公私ともに充実していること
などが挙げられると思います。
食べると症状が出る食品添加物を探したり、蕁麻疹だけの研究をしていたら、こんなに健康に過ごせなかったと思います。
このブログを読んで下さったあなたも、治った時には同じ様に
- どうしてその症状を発症したのか
- 何をすれば治り、維持できるのか
説明することができるようになると思います。