花粉が飛び始めたようなので、花粉症になる仕組みと対策を一部だけ解説します。
本来、花粉はヒトの身体にとって無害です。
それを免疫が攻撃してしまうことで、クシャミや鼻水、目の痒みといったアレルギー症状が現れます。
このとき免疫が無害な物質に余計な攻撃をしないように教育するのが胸腺という臓器です。
画像の青い部分で、ちょうど心臓の前あたりにあります。
この胸腺は、ストレスを受けると萎縮するという性質を持っています。
この画像はストレスという概念を提唱したハンス・セリエの著書、『The Story OF THEADAPTATION SYNDROME』に掲載されている画像です。
以下のサイトから書籍が確認できます。
http://www.evolocus.com/Textbooks/Selye1952.pdf
上から2番目の三角の臓器が胸腺です。
24時間のストレスをマウスに与えたところ、左の状態だった胸腺が右の状態になったとのことです。
この状態になると、胸腺で免疫寛容という機能が失われて、自分の身体や花粉など、本来無害なものを攻撃してしまうと考えられます。
これは、自己免疫疾患の方にも知っておいて頂きたい仕組みです。
つまり、花粉症に良いとされるいかなるサプリを使っても、ストレスにより胸腺が萎縮したままだと、花粉症や自己免疫疾患を防ぐことが難しいということです。
先程の胸腺が萎縮している写真は、上から順にそれぞれ、以下の状態を表しています。
- 副腎の肥大
- 胸腺の萎縮
- リンパ節の萎縮
- 胃の萎縮と炎症
つまり副腎疲労の状態です。
花粉症になりやすいということは、根本的には副腎疲労がベースにあるということです。
副腎疲労についてはこちらの記事をご覧ください。
今年こそは花粉症に負けたくないという人は、仕組みが理解できたらきっと攻略できるはずです。
ゴールデンウィークあたりまで花粉が飛ぶと思うので、それまでに副腎疲労の対策ができると楽に過ごせるはずです。
定番のサプリを使って、当てずっぽうの治し方をするのではなく、確実に胸腺の萎縮を防ぎましょう。