フェリチン500ng/dlの意味
前回に引き続き、藤川理論推進派のブログに致命的な誤りがあったので解説します。
まずは、そのブログのスクショをご覧ください。
>※日本では血清フェリチン500ng/mL以上を鉄過剰症の診断基準としている。
この部分だけを抜き出しているのが悪質です。明らかに自分に都合の良い部分だけを抜き出して、ミスリードを誘っています。
このブログの執筆者は、鉄剤の大量摂取の安全性を主張したいようです。
そこで、フェリチンが500になるまでは安全だと思わせるような内容を書いています。
しかし実際は違います。
リンク先の『輸血後鉄過剰症の診療参照ガイド令和4年度改定版』から、該当箇所を探してみました。
キレート剤で過剰な鉄を体外へ排出する、除鉄治療が必要なのが、500ng/mlだと言っているのです。
500以下は安全と言っているわけではありません。
しかも、元の文章の中には、以下の内容も記載されています。
ただ、500ng/mL に至らない血清フェリチン値高値症例をどのように扱うか、など数々の点が今後解決す
べき問題として残る
500ng/mlに満たなくても、何らかのリスクがあり、対応を考える必要がある旨が記されています。
自分にとって都合の良い内容を探してきて、更に都合の良い部分だけ抜き出しているのがわかります。
こういう結論ありきの論法は、事実と向き合いたくない宗教の信者の発想です。
栄養療法は科学であり、宗教ではありません。
自分に都合の良い論文ばかり集めて、人を騙すの、やめてもらえませんか?
客観的なフェリチンの数値の解釈をまとめたので、こちらをご覧ください。
鉄は不足すると酸素を運べず、エネルギーを作るための化学反応を起こせません。
しかし過剰になると、活性酸素の影響で全身にダメージを与えます。
鉄過剰症として知られている、バンツー鉄沈着症の症状は以下の通りです。
・肝細胞が線維化して肝硬変
・膵臓が線維化することによってインスリンが作れなくなり、糖尿病
・心筋の障害による心停止
バンツー鉄沈着症は100mgで発症したとのことです。
藤川理論の書籍では、バンツー鉄沈着症が発生した鉄源であるドラム缶で醸造した酒よりも吸収効率の高いキレート鉄を36mg×2~3粒/日と紹介しています。
死亡事故が起きた量を、貧血と診断した患者ではなく、書店で書籍を手に取った一般の方に提案するなどというのは、危険極まりないことです。
まとめ
自分達の間違いを認めたくないので、事実を捻じ曲げて周りを騙そうとする
そんな手段を用いないと正当性を主張できないのが藤川理論です。
今回紹介した、藤川理論推進派の人のブログを見た人は、フェリチンが500までなら安全と思ったかもしれません。
自分で検証しないと、このように意図的に嘘の情報を流す人間に騙されてしまいます。
今回のケースは、確認をすればすぐに嘘だとわかるような、稚拙なケースです。
SNSにはもっと巧妙に嘘をつく、頭の良い人がいます。
どんな情報であっても、必ず自分で確認する習慣を持ちましょう。
自分の身体は替えがきかない、唯一無二のものです。
少し調べる習慣があるだけで、健康被害を受けずに済みます。
私のnoteでは、藤川理論で既に健康被害にあった方の声や、noteをキッカケに藤川理論を止められた感謝の声を見ることができます。
感謝の声や、多くの勉強になる部分が無料で読めますので、是非ご覧ください。
藤川理論の実態が全てわかります。
▼画像クリックでnoteが見れます。
https://note.com/masasann/n/n5178002df2c4
noteの感想の一部を紹介します。続きは本編をご覧ください。