体調を改善するには、確率の高い原因から対処していきます。
しかし、特定のジャンルの勉強しかしていないと、自分の知識の範囲の中でしか対応できません。
例えばカロリー不足で低体温なのに、漢方薬を飲んでも体温は上がりません。
多くの人がやりがちな失敗とは…
多くの人がやりがちな失敗
答え:根本原因を知らない専門家に相談すること
以下の例は実際に起きた失敗です。
- カロリーが足りない人に、栄養価計算ではなく、真っ先に漢方薬を勧める薬剤師
- 低血糖によるアドレナリン分泌で血管が収縮して肩こりが発生しているのに、骨をポキポキして治そうとする整体師
- アレルギーが起きているのに、解毒の対処をする分子栄養学関係者
ここで紹介した専門家は、自分の専門知識だけで解決しようとします。
しかし不調の本当の原因は他にあるので治りません。
客側は時間とお金と健康を失い続けます。
まずは、栄養で大きな失敗をしない方法を確認しましょう。
栄養価計算の大切さ
栄養に関わる不調の原因で、一番確立が高いのは栄養価計算をしていないことです。
これは統計的に明らかで、日本人の食事摂取基準にも書かれています。
例えば、たった2週間のB1欠乏で脚気の症状が現れる。
その他にも、特定の栄養素の過不足があれば不調になるのは当然です。
まずは栄養価計算をします。
でも栄養学や栄養疫学しか知らない人は、不調の治し方を知らないのに自分たちの知っていることが栄養の全てだと勘違いしています。
統計はあくまで統計です。
栄養学や栄養疫学は、身体の扱い方を学べるものではありません。
だから管理栄養士は限界を感じて、分子栄養学を学び始めるのです。
以前周りが全員医師、栄養士・管理栄養士という、リブレで血糖値を測る勉強会のグループに参加しました。
そこでは私以外の参加者全員が、自分の身に何が起きてるか自覚できていないという状況でした。
病気かどうかの判断しかできないから、血糖値のグラフの動きの意味が理解できないのです。
学校で習っていないからわからない。
それでも彼らは自分のことを栄養のプロ、人体のプロだと思っています。
低血糖でアドレナリンが出るという教科書的な知識はあっても、食べ方でそれをコントロールする技術は知らないし、アドレナリンの過剰により精神や人付き合いにどんな悪影響があるかまでは知りません。
- 自分が全てを知っていると勘違いしている特定のジャンルの専門
- その専門家を信じて不調が改善しない患者。
そんな構図をずっと見続けてきました。
根本の原因を知らない人にお金を払って相談しても、ずっと見当違いの治療法をされてしまいます。
低血糖を起こしてアドレナリンによる血管収縮で肩こりが酷いときに、整体に行ったら何をされると思いますか?
整体で血糖値は測らないから、普通に施術を受けて終わりです。
「あなたの肩こりの原因は副腎疲労です。施術は必要ありません。見立て料は◯◯円です」
こんな整体師が居たら最高だけど、みんな自分のジャンルしか知らないから、知ってる知識でゴリ押ししようとします。
こうして低血糖の原因はお互いにわからないまま、お金と時間だけが失われていきます。
思考力を育てましょう
だから不調の原因を自分で探して欲しいのです。
治らないものに、時間とお金をかけ続けるのはやめましょう。
特定のジャンルの知識で解決しない問題は、別の視点で解決しましょう。
自分が苦労して学んだジャンルから離れるのは苦痛が伴うかもしれませんが、もっと外に目を向けましょう。
それができないと、分子栄養学の講座で30万払ってもカロリー不足に気が付かず、単にカロリー計算をして食べるだけで不調が治ってしまったということになるのです。
カロリー計算をしない分子栄養学の人に何十万円払っても、単純に食べる量が少ないという当たり前の答えを教えてもらえないのです。
こうして対応を間違い続けると、本当に必要な答えを得るためのお金が無くなります。
そうならないように、各ジャンルの概要を短期間で把握して、自分の体調に活かせるか考えられる思考力を育てましょう。
難しい話をしている専門家は、そのジャンルの専門家でしかありません。
誰も万能ではないのです。
だから誰かに心酔するのではなく、自分の判断能力を磨いていく必要があるのです。
自分が専門家以上に勉強すれば、今まで尊敬していた人の良いところと悪いところがフラットに見えてきます。
「ここ間違ってるじゃん」
「これについては知らないのか」
そう思えるようになれば、傾倒し過ぎることは無いと思います。
まとめ:
- 不調の原因として確立が高いものから対応していく
- まずは栄養価計算 ・あなたの先生は根本原因を知らないかもしれない
- 解決しない方法をそれ以上続けても無駄
- 専門家とはそのジャンルの専門家なだけ。
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