分子栄養学に統一見解は存在しない

分子栄養学に統一見解は存在しない

分子栄養学に統一見解は存在しない。

よくあるご質問

  • 分子栄養学的には◯◯というサプリは何㎎摂取すると言われていますか?
  • 分子栄養学的には血液検査の◯◯という項目の適正値はどれくらいですか?

分子栄養学の統一見解というのが存在しないため、この質問に答える事ができません。

ある先生がある場所である主張をしていた、という事実を伝えることはできます。

またその先生が、その主張をするに至った経緯を想像して解説することもできます。

下のスライドは意見が分かれやすいテーマを一覧にしたものです。

意見が割れやすいテーマ図解

A先生とB先生で見解が一致する部分と、相違する部分があることがわかります。

自分は分子栄養学を学んでいるつもりだったが、本当はいったい何を学んでいるのか。

そんな不安な感覚が持てるようになったら初心者卒業です。

目次

①自立と依存

分子栄養学で体調を改善させようとする人には、大きく分けて2つのパターンがあります。

  • 先生の言う通りにしてれば治ってその後も健康に過ごせると思っている人(依存)
  • 体調を改善させるための判断材料としての情報を買おうと思っている人(自立)

言うまでも無く、分子栄養学で体調を改善するのに向いている人は自立した考えを持てる人です

依存的な人は物事を自分で調べようとしません。

だから先生の治療方針なんて興味がありません。

治るかどうかという結果にしか興味がなく、自分を治してくれる先生が良い先生。

お金を払ったのに治してくれなかったら詐欺と思ってます。

先程の治療方針のスライドのように、10人の先生がいれば10通りの見解があります。

見解が重なる部分もあれば異なる部分もあります。

それなのに依存的な人は先生ごとの治療方針を調べようとしません。

  • SNSでよく見かける先生だから
  • 白衣の写真が信頼できたから
  • 口コミが良いから

そんな理由で受診する先生を選んでいないでしょうか?

そこまで酷くなくても

  • 近所だから
  • 料金が安いから
  • 予約が取りやすいから

そんな理由でクリニックを選んでしまう人が多いと思います。

一方、自立した人は治療方針を調べます。

普通の病院では、どの検査でもピロリ菌が検出されなかった。

A先生はピロリの心配は無いと言う。

B先生はMCVが105なのはおかしいから、一度GI-MAP検査をした方が良いと言う。

でもGI-MAP検査は高額で受けるか悩む。

A先生の言う通り標準治療では検出されなかったのだから不調があっても気にしないようにするか…

でもこの不調をそのままにはできない!

調べてみよう。

もし検査して陰性でも後悔は無い。

そのときは別の理由を探そう。

自立した人は、このような思考を経て決断をします。

誰かに治してもらう気なんて無いし、どんなに有名な先生の言う事も判断材料の1つに過ぎず信者化しません。

ではどうすれば自立した人になれるか考えてみましょう。

②心ではなく行動

精神論を話すつもりはありません。

そんな話をしても何も解決しないからです。

これをやれば必ず自立できるという結果が出る方法を教えます。

それは調べることです。

A先生とB先生の主張を調べてみましょう。

A先生はGI-MAP検査について知らないのに、普通の検査で検出されないから居ないと決めつけた

B先生は数多くの症例から、普通の検査で見つからないピロリ菌がGI-MAPで見つかることもあると言っている

A先生の他の主張にも矛盾が多いように感じる。

一方、B先生は現段階でわからない事はわからないと正直に言うし、できるだけわかることを増やそうとして日夜研究しているのが伝わる。

だからB先生の元で検査をしてみよう。

自立した人は自分が関わる人を徹底的に調べます。

ホームページ、セミナー、出版物、SNSなどから情報を集めて、信頼に足る人物か判断します。

  • その分野における専門性は高いか
  • 提供しているサービスの内容は
  • 主張に論理的な破綻は無いか

調べきってから行動するので結果が伴う確立が上がるし、結果が出なくても「この方法では結果が出なかった」というパターンを1つ覚えたというだけ落ち込みません。

このように自立した人の行動を真似すれば自立した人として振る舞えます。

それを続けていく内に本当に自立した人になることができます。

③多角的に見る癖をつけよう

全ての事象について客観的な視点を持つようにしましょう。

分子栄養学を神格化しないことです。

分子栄養学実践講座の各先生に、先程のスライドの内容を聞いてみてください。

意見が割れやすいテーマ図解

主張が大きく割れて混乱するはずです。

それが現実なんです。

分子栄養学は1つの講座でさえ一枚岩ではないのです。

ライナス・ポーリング博士を起源に、分派を広げ続けて混沌とした業界が分子栄養学です。

言うことがバラバラな先生の中から、自分の体調を改善させるために必要な情報を抽出するのは大変な作業です。

全員の主張を片っ端から調べたら、時間が無限に必要になります。

ではどうすれば良いかって?

勉強です。

いつも言っているでしょう。

教科書に載っているような基本的な勉強をし続けるのです。

そこから矛盾を感じた人を弾いていけば良いのです。

  • 主張に生化学的な誤りがあるかは、生化学の勉強をすれば判断できます
  • 引用した情報と関係のない話をしていれば、情報源を調べればわかります
  • 論理的に破綻しているかどうかは、現代文や法学の勉強をしていると気がつくでしょう

混乱した情報源から、自分に必要な情報を抽出するには知力が必要です。

今まで学校の勉強をないがしろにしてきた人に、分子栄養学で体調を改善するのは無理です。

できたとしてもそれは偶然です。

狙って予定通りに体調を改善することはできません。

そうした人が分子栄養学を逆恨みして、去っていくのを見かけたことがあります。

そうなる前にもっと気休めになるオカルト的な集団に所属するか、標準治療で匙を投げられたら諦めるべきです。

でも自分の人生を本気で変えたい人は分子栄養学で体調を改善させましょう。

④栄養と関係無い話をする理由

2年くらい前までは、筋が通った情報をお伝えしたら誰でも体調を改善させられると思っていました。

しかし、そうでない人をたくさん見てきました。

栄養の情報ではなく、その使い方からお伝えしていく必要があったのです。

思い返すと私も論理的な思考というものは、大学時代にゼミの教授に叩き込まれたものでした。

一切の矛盾が生じない主張をするという難しさを学んでいるから、質の良い情報を作れるのです。

また、人が作った情報を見る際も、すぐに論敵な破綻を見抜くことができます。

特殊な訓練無しに誰でも論理的な思考ができるなら、こんなに混乱した状況が生まれるはずがありません。

私には目標があります。

自分に強い関心を持ってくれる人に対して以下の良質な情報を提供します。

  • 他の医師やカウンセラーがアクセスできない分子栄養学の一次情報の提供
  • 有料で購入した第三者機関や論文の要約の提供
  • 科学的方法論という情報の使い方の学習方法の提供

誰でもこれらの良質な情報にアクセスできて、その情報を使いこなせる。

そんな世界を作りたいと思っています。

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