違和感の正体

法や医療制度に違和感を覚えることはありませんか?

たとえば、すぐに嘘をつき、不衛生で、金銭管理ができず、支援をすると感謝は無く増長してしまう。金銭的な理由や、世間体、子供などを理由に、こんなパートナーと離婚ができない状況があれば、とても苦しむと思います。

法では罰してくれないのに、こちらが相手を罰する手段が無い。夫婦関係の継続のために、こちらだけが疲弊する。このような状況では、不公平感を抱くと思います。

もしくは、不調で病院に行ったのに、「あなたは病気ではありません」「痛いはずがありません」「心配して欲しくて嘘を付いているのでは?」と言われたら、頭が真っ白になると思います。

そうなると、医療不信に陥るかもしれません。

これが、制度と現実の乖離による違和感です。

今回は、医療制度の違和感を解説します。

そのためには、医者の判断基準を知る必要があります。

目次

医療不信の原因と、エビデンスという手法について

医者は「エビデンス」という判断の仕組みで、診断、治療を行います。

昔はそれぞれの医者が、自身の経験と勘で治療を行っていました。

しかし、それだと有害な治療をすることも多かったため、統一ルールを作ったのです。

そのルールが、エビデンスです。

そして、エビデンスの作り方を、RCT(ランダム化比較試験)と言います。

少し難しい言葉ですが、RCTとは要するに、調べたい薬や手法と、偽薬や別の手法を、比較する実験手法のことです。

この際に、当事者の思い込みを除外するために、被験者と研究者の双方に、調べたい対象と、偽薬などの対象の、どちらを使わせているか、知らせない仕組みが理想の実験方法とされています。

この比較試験で、例えば効果を調べたい新薬と偽薬の間に、統計的な効果の差があれば、「有意差あり」と表現します。逆にその差が無ければ、「有意差なし」と表現します。

このRCTの実験をたくさん集めると、最も信頼できる(エビデンスレベルが高い)とされています。

医者は、このエビデンスレベルが高い研究を元にした、「診療ガイドライン」に基づいて診察・診断・治療をします。

つまり、このRCTで測定できない病気については、治療のルールが存在しないので、対処の仕方がわからないのです。

そして、中には「知らないこと」と「存在しないこと」を混同して、「そんな病気は無い」と言い切ってしまう医者もいます。

これと同じ理屈で、「あなたは痛いはずがない」「心配して欲しくて、嘘を付いているんじゃないか?」などという、心無いことを言われることもあります。

治療法に関しても、薬で例えると、朝昼夕に1錠づつという決まった飲み方ではなく、薬を細かく割って、体感や症状に合わせて、患者が微調整しながら飲むことは、たとえ目覚ましい効果があっても、医者は認めてくれないことが多いです。

そんな職人芸的な飲み方は、RCTで測定できないので、推奨されないのです。

でも、その方法でやっと日常生活を送れている人もいます。コルチゾールの代わりのコートリルや、甲状腺ホルモンのFT3の代わりのLiothytomelなどは、それにあたります。

このように、存在するものを「存在しません」と言われたり、良い治療法があるのに「危ないからやめなさい」と言われるのが、現代医療制度へ対する違和感の正体です。

医療関係者は、エビデンスの有無でしか判断を許されていないので、それが現実と乖離していても、対応する方法を持たないのです。

下の図は、各治療法の、科学的評価と実際の効果の関係性を示したものです。

医療関係者の専門領域は①であり、彼らは往々にして、②③④を無価値と考えます。

このように4象限で捉えると簡単に理解できるのに、彼らは有意差があれば真実、無ければ効果なし・存在しないと捉える訓練をしてしまっているのです。

この現実と、科学的手法の限界や、それを元にして作成された制度の差が、違和感の真の正体ではないでしょうか?

科学的な知見(エビデンス)とは、「現時点で測れる範囲の指標」であって、万能の真理ではありません。

医療関係者や統計の専門家は、自身の専門分野の価値が高いと信じたいので、現在の技術で測れる対象の矮小さと、現実世界の広大さの区別が、つかなくなっているのかもしれません。

真に科学に謙虚であるならば、自分が取り扱える情報が、いかに矮小であるか自覚して、謙虚であるはずなのです。

「わからないから知りたい」

これが科学の本来在るべき姿勢ではないでしょうか?

おまけ

以下の2つの立場の人に、同じ質問を投げかけた時の、回答の違いを考えてみました。

これが現代医療と、分子栄養学の思考の違いです。

質問:「サプリAを飲むと症状Bは治りますか?」

私は現代医療と統計学の専門家です。
「現時点で行われたランダム化比較試験(RCT)やメタ解析の結果によると、サプリAが症状Bを改善する効果は統計的に有意差がある/ないとされています。

ただし、この有意差は集団平均の傾向に基づくもので、個々の人に同じ効果があるとは限りません。

また、サンプルサイズや試験デザインの偏り、発表バイアスなどの限界もあるため、断定的には言えません。」

私は分子栄養学の専門家です。
「あなたの体内では現在、症状Bは○○という代謝経路や炎症反応が主因となっており、サプリAの成分である△△は□□という分子経路を介してこのプロセスを直接的に抑制します。

過去の摂取履歴やあなたの酵素多型(遺伝子情報)から推測すると、サプリAを摂取すれば症状Bの病態に対して、一定の影響を及ぼす可能性があります。

しかし、この推測は現在与えられた情報からの妥当な推測であり、新しい条件が追加されたり、頂いた情報に誤りがあれば、全く別の推測の結果となる可能性があります。

以下の表で例えると、私は②の立場から回答をしています。

しかし、多くの分子栄養学の関係者は、こうした身体の状態の推測無しに、「この症状にはこのサプリ」というテンプレートだけを伝えていないでしょうか?

どうして彼らは推測をしたり、仮説を立てないのだと思いますか?

私はそうした業界の現在に違和感を覚えます。

今回の記事では、現代医療や医者の態度に対する違和感を言語化しました。

次はあなたが、分子栄養学の業界に対する違和感を言語化してみては、いかがでしょうか?

もし言語化できたら、DMでも公式ラインでも良いので、是非教えてください。

公式LINEのご連絡先はこちらから▼

onl.sc/6xmzfHN

現代医療と統計の専門家と、分子栄養学の専門家の擬似的なアドバイスを出力できるGPTsを作成しました。

医療アドバイスではなく、両者の考え方の違いを知るために、ご利用ください。

ネット上で専門家の意見が食い違う理由が、理解できるようになると思います。

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